有田健太郎のエッセイコーナーです


by a_k_essay

必然的にお手玉

 地下鉄渋谷駅の副都心線ホームに売店がある。
そこのホットドリンクのガラスケースを開けると、だいたい声をかけられる。
 
 「熱いですよー」

 始発駅とあって大抵座って帰れるので、自分はよくこの副都心線を利用する。
多少遠回りとなるが乗り換えなしで帰れるし、座って本を読んだり仕事をしたり、ぼーっとしたりとよい時間にできるのだ。

 始発駅なので折り返し電車を待つのだけど、お腹がすいているとどうしても小さなパンケーキ(120円)みたいなのを買ってしまう(最近のハマりは、マーブルケーキ)。
その時にホットのガラスケース(この時代にまさかの『あったか〜い』表記)からコーヒーを取り出すのだけど、問題はここ。
ここのガラスケースの飲み物は沸騰しているんじゃないかと思えるくらいに熱いのだ。
思わずお手玉してしまう。
 ハンドタオルで包んだりして、すぐに飲もうとしても缶のふちで唇を火傷してしまうので5分は寝かさなければならない(意味ない)。

 おばさんもそれを知っていて熱いと呼びかけてくれるのだけど、みんな想像を絶する熱さにやっぱりお手玉してしまう。
  理由は、サーモスタットが壊れているからだそうだ。

 以降は飲み物は自販機で買おうと思ったのだけど、なんかね、この熱さが病み付きになるのだ。
未だかつてない缶コーヒーのしびれる熱さ、みたいな。
 「あのね、45分経ってもまだ熱いんです。ほんとに」(体験談風)みたいな。
 
 今ではベテランなありけん。
前の人がホットを取り出そうとすると「熱いですよー」のすぐ後に「まじで熱いですよ」と助言を挟めるまでになった。
 「なんだコイツら」なんて思った人は、ほら、お手玉じごくー。


 ベリーホットな飲み物が飲みたくなったら副都心線ホームの売店に行くといいよ。
「袋に入れますか?」って言われても断るんだよ。
 
 そしたらほら、お手玉じごくー。


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【今年も花カンザシ】
つぼみだらけだった花カンザシ。
咲いたー!ありがとう。
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by a_k_essay | 2011-02-05 05:27